インドネシア料理の中でも私が一番好きなのが【ロントン】。
初めて食べた時には「なにこれ、美味しい」と唸ってしまったほど。
ロントンとは、お米をバナナの葉で包んで蒸し上げたお団子。
なんとも味わい深い食べ物で、日本人にもすごく親しみやすい食べ物だと思う。お餅の様なもっちりとした歯触りがたまらないのです。
ロントンには色々な食べ方があるけれど、その中でも特に美味しいのは「ロントンサユール」というコクのある汁をかけた物、そしてインドネシアの焼き鳥「サテ」と共に、甘~いピーナッツソースがかかった料理。
インドネシアではこの2種、何処に行っても食べられる庶民の味で、屋台なんかでもお目にかかる事が多いです。
今回はこの美味しい「ロントン」のお話です。
インドネシア料理ロントン
日本で暮らしている今でも結構食べている「ロントンサユール」。ちなみにサユールとは「野菜」の意味。
この画像、先日食べたロントンなの。私が暮らす街にはインドネシア人の夫婦が営んでいるインドネシア料理のお弁当屋さんがあって、そこで注文出来るのです。
かなり本格的に作ってくれていて、現地の味そのまま、すごく美味しいのですよ~。
きっと相当時間をかけて作っているんだと思うけれどお値段は¥500。破格のお値段ですよね、もっと高くても全然大丈夫だと思うな、美味しいんだし。
このロントンサユール、具材がとても多くて栄養タップリ。
入っている具材はというと
インドネシアの発酵食品「テンペ」、野菜類、揚げたピーナッツ、緑豆、エビ、ビーフン、ゆで卵のサンバル、エビせんべいのクルプック、インドネシアのコロッケプルクデル、そして香辛料とハーブ、ココナッツミルクがタップリ入った汁。
これをロントンの上にかけて食べるのです。
ロントンは生米をバナナの葉の中に入れて細長く包んだものを、何時間もかけて蒸しあげる。
スマトラの実家の母は8時間かけて蒸し上げるのだけど、それはそれは大変な作業。
そして蒸している間に玉ねぎやニンニク、生姜、香辛料なんかをすり潰して汁を作っていくのです。
トッピングの具材の準備も並行して行っていかないとならないから、これは重労働だと思うな~。
インドネシア人のお母さんたちには本当に感心させられる。めんどくさがりな私には到底追いつけない母の味、なんですよね~。
「許せ、夫よ~、この味は私には出せないよ…」
思いっきり手抜きなロントン我流レシピ
以前のブログでも紹介してますが、改めてご紹介するのが「手抜きロントン」。
何時間もかけて蒸す、なんて時間のない日本人主婦にはこの方法が最も簡単です。
ただし味は保証いたしかねますのでご了承下さいませ。
超絶手抜きバージョン
用意するものは
炊いたご飯とお椀。(なんと手抜きなのか…)
作り方
*お椀、もしくは丼ぶりの中にラップを広げて敷き詰め、炊いたご飯を思いっきりぎゅうぎゅうと上まで詰める。
*そのまま上にぴっちりラップして30分程待つ。
*ラップ事取り出して切り分ける。
これに汁をかけたり、ピーナツソースをかけて食べればOK。ただちょっと崩れやすくてモチモチ感無しなのが難点。
この邪道な方法は忙しい時にのみ有効かな?もし時間があればこんな作り方も↓
そこそこ手抜きバージョン
用意するもの
米
チャック付きの小さめビニール袋2枚
沸騰したお湯と鍋
作り方
*ビニールの中に洗った生米を三分の一位入れて口を閉じ、更にもう一枚のビニールに入れる。(飛び出さない様にするためね)。
*ビニールの上からつまようじで所々に穴を開けておく。
*それを沸騰したお湯の中に入れて2時間程茹でる(膨らんでパンパンになる)。
*取り出して冷めるまで置いておいたら出来上がり。
こちらのレシピの方がより本格的。でもバナナの葉の風味は全く無しで、もっちり感も少なめ。
それでもギュウズメの方よりは随分美味しいです。
終わりに
我が家の夫も大好物なこのロントンサユール。
次回はロントンにかける汁(クア)のレシピをアップしようと思います。
ご興味あれば是非見て下さいませ。
それでは~。