味の素大量摂取は身体に影響する?インドネシアで考えるMSG

photo by Yu Morita

インドネシアのワルンでお持ち帰り用のナシゴレンを待っている時に、一生懸命調理してくれるお兄さんを眺めていてビックリするのが「味の素」の大量投入。

見た事ありませんか?

以前住んでいたデンパサールで大人気だった屋台のナシゴレンは、美味しいんだけれど一人分のナシゴレンに大盛り大さじ2杯の味の素を入れていました。

インドネシアではこれ、普通の事で、一般家庭の奥さんでもこれくらいの量は平気で使っていたりするのです。

味の素はとても安く売られているし、料理に入れるとそれだけで味が美味しく感じられるのでバンバン入れているんですよね~、でも毎日あれだけの味の素を摂取していて身体は大丈夫なんでしょうか?

健康意識の強いバリ島のレストランでは「NO MSG」と書いた張り紙をしているところも結構あって、それを確認してから利用する外国人も多いのです。

ちなみにMSGというのは味の素などのようなグルタミン酸ナトリウムを使った調味料の事でして、身体に良くない働きをするのでは?と言われているもの。

実際の所どうなんだろう?

インドネシア人はあんなに食べてるけど‥‥

という事で味の素について調べてみたのでお話してみますね。

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味の素の成分

photo by By Ragesoss (Own work) [CC BY-SA 3.0

味の素の公式ホームページから調べてみたのですが・・

以前はなんと石油由来の原料から作られていた味の素ですが、今はサトウキビなどから作られています。

トウモロコシとかキャッサバ、そしてサトウキビを絞リ、それを発酵させて中の糖分をグルタミン酸に変えて粒状にしたものなんですね。

インドネシアとブラジルの工場で主に製造されていますが、日本で販売するものは、途中で日本国内の工場に持ち込み、鰹節のうま味をさらに追加するんだそう。

原料としてサトウキビ、なら別に問題ないんじゃ?と思いますが、じゃあ何故これを避けてる人達が世界中にいるのでしょう?

グルタミン酸

1960年代にアメリカでとある問題が起きたのですが、中華料理店症候群と言います。

中華料理店で食事をしたアメリカ人が、食べた後に頭痛、眠気、掻痒感、だるさ、顔の紅潮なんかを訴えたんです。

中華料理と言えば「味の素」。大量に使いますからね。味の素のうま味の元であるグルタミン酸が影響したという事なんです。

本来自然のグルタミン酸というのは、昆布やカツオから取った出汁なんかには含まれている物ですが、それでも摂りすぎると身体が痺れたり、頭痛の原因になったりするそうなんです。

で、味の素というのはその自然から出来るグルタミン酸とは異なるもの。

サトウキビって本来発酵させてもグルタミン酸は出来ないんです。

ようするにグルタミン酸を作るために「グルタミン酸菌」をサトウキビに餌として与え、更に製造する過程で塩酸とか界面活性剤という化学薬品を使うんです。

それゆえに化学調味料、と呼ばれている訳です。

ただし昨今では「うま味調味料」に変えましたが…(企業側がイメージが悪いと訴えて変更させたようです)。

グルタミン酸の化学的な詳しい事は一般人には分からない事ですが、味の素に関しては決して自然なうまみから純粋に出来ているものでは無いんですね。

それでも食べてるアジアの人達

2000年~2001年位にインドネシアで大問題になった事がある「味の素」。

この時には「豚由来」の成分が使われているといって大騒ぎになりました。

実際豚に由来するものが製造の過程で使用されたらしく、その当時は味の素を使うインドネシア人が相当減ったらしいです。

改善されたことで今はまた大量に使われていますが、インドネシアだけでなくタイとかマレーシア、その他アジア地域でも物凄い量が使用されてますよね。

タイに行くとどこのレストランでも味の素がテーブルに必ず置かれていて、それをバンバンスプーンですくって料理に入れてる人も多いです。

実際は日本人も相当の量を取ってますが‥‥。

だって市販のお菓子やお弁当、総菜、ほとんど全てに入ってますからね。

パッケージの裏を見てみれば「うま味調味料」の文字。実は日本人もインドネシアと変わらずにグルタミン酸を大量に摂取しているという事です。

グルタミン酸の何が悪いのか?

私もインドネシア料理作る時には「ロイコ」とか「味の素」使ってます。

これ、入れないとインドネシアの味にならないの。これを入れる事が「本場の味」を作るポイントとさえ言えるんですもん。

ただし量は控えめにしてはいますよ、やはり怖いですからね。

では一体グルタミン酸の何が悪いのか?というと

脳への影響です。

アメリカの脳神経外科医でラッセル・ブレイロック博士はグルタミン酸ナトリウムを興奮毒性として、脳神経系をはじめ様々な疾患の原因の一つであるとして、その危険性を指摘しています。

興奮毒性とは、グルタミン酸ナトリウムのように興奮性のある神経伝達物質の過剰な刺激により、神経細胞を破壊することです。

その影響により
アルツハイマー、パーキンソン病、知能障害、精神病、てんかん、ALS(筋萎縮性側索硬化症)、うつ病、めまい、ロレツがまわらない、注意欠陥、多動性障害、不眠症

などを引き起こすとしています。

またグルタミン酸ナトリウムは血管内に入ります。
摂取頻度や量が多いほど血中濃度が高くなり、フリーラジカルとして血管を傷付け

心臓発作や脳卒中、片頭痛、喉の腫れ、下痢、嘔吐、不整脈などを引き起こす。

さらに肥満、糖尿病、癌の促進、緑内障、精子の減少。

動物実験でも
肝臓、卵巣、至急、副腎、催奇形性、脳下垂体、ホルモン異常なども認められ上げるとキリがありません。

引用元 https://tenkabutsu.com/monosodium-glutamate

世間では賛否両論、企業側としても「安全」と言ってはいますが、火のない所に煙は立たず。

だと思ってる私。

気を付けるに越したことはないです。

でもね~、インドネシアでも長生きしてる人も大勢いるしね。一概に「悪い」と決めつけるのもなんだか変な感じもしてるのがホントの所。

ただ、小さい子供さんを持つ場合、念のため使用は控えた方が懸命かもしれません。

ナナスはインドネシアでの外食は全く気を付けてないです。でも家にいる時は出来るだけ使わない様に心がけてますよ~。

まとめ

味の素について書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?

インドネシア人でも最近は気を付けている人も結構いたりしますね。

そんなの気にしないわ~という人もいると思いますが、それもまあありだと思います。

という事で今日はこの辺で。

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