パーム油を食べてるのはインドネシア人だけじゃない話

インドネシアで暮らしていて料理に使う油と言ったらパームオイルです。

スーパーで最も安く売られているので気軽に使っている方も多いのでは?

黄色い色をした油で,大抵のワルン、レストランでも使用されてます。が、その成分についてはあまり良いとは言えないのが事実。

ご存知でしょうか?

反対にココナッツオイルは健康に良いとされて人気がありますが、この2つは成分も木自体も全く異なります。

日本では両者の違いを知っている方はそう多くないのかもしれません、なにしろ両者「椰子の木」から取れるものですからね。

椰子の木自体に色々な種類がある、何てこともそんなに知られたことではないですものね。

実は日本でも菜種油に次ぐ第2位、として摂取されているのがこのパームオイルなんです。

日本人一人当たり一年間に約4Kgものパームオイルを摂取しているという事、結構な量だと思いませんか?

パン、ポテトチップス、カップラーメン、カレーのルーなどなどに入っているので分かりにくいし、ましてや記載されているのは「植物性油脂」という言葉のみ。

パーム油なんて知らない、って当然かもしれません。

さて、ではこのパームオイルがどんな物なのかを紹介していきます。

そしてこのパームオイルを使っている有名企業の事について面白い記事を見つけたのでそちらもご紹介していきますよ~。

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パームオイルとは?

インドネシアのスマトラ、我が夫の実家付近はこのパーム椰子の木がビッシリと植えられています。

何時間も走るバイパス沿いの道路はまるでこのパーム椰子のジャングル状態で、見渡す限りに広がる景色は凄いものです。

木の根元辺りに丸いものが密集して生っているのがパーム椰子の実です。この果実を絞って取り出すのがパームオイルなんですね。

その成分はと言いますと、以下Wikipediaからの引用です。

オレンジ色をした常温で固体の油脂で、独特の芳香と甘味を持つ。主な成分はパルミチン酸約50%、オレイン酸約45%、リノール酸約10%で、その他ステアリン酸約5%、ミリスチン酸約1%が含まれている[3]。常温で固体であるのは飽和脂肪酸であるパルミチン酸を多く含むためで、組成全体としては牛脂に近い。

という牛脂の様な油なんです。

酸化しにくくて扱いやすいので様々な食品に使われます、例えば

マーガリン

スナック菓子

ショートニング

油で揚げる麺(カップ麺)

チョコレート

アイスクリーム

などです。

どうでしょう、普段食べているあのパン、そしてお菓子にもタップリ使われているんですよ~。

石鹸にもなっていますし、カレールーにもなる。とにかく世界中で物凄い量が使用されているんですね。

パーム油問題

動物性の油と似た働きをするこのパームオイル、取り過ぎると血液を固め、さらには太りやすくなります。

アジアでは中年以降太ってしまう人が多いのはこのせいなのかもしれません。

さらに、パームオイルを精製する過程で入れられる酸化防止剤(BHA,BHT)という添加物、これは発がん、アレルギー、胎児の奇形、卵巣、子宮の肥大など、様々な病気を引き起こす原因にもなると言われているのです。

パーム農園の広大さが森林伐採の要因にもなっていて、マレーシア、インドネシアの貴重なジャングルがどんどん破壊されているという事実もあります。

世界で使用されるパームオイルの殆どがインドネシア、マレーシアから輸出されているので、その負担はこれらの国の豊かな大自然を破壊していくという事になっているのです。

実は我が家の夫の家族はこのパーム椰子の農園をやっていまして、何度か見学に行った事があるんです。

真っ黒に日焼けした労働者の方、そして大きなトラックが何台も何台もパーム椰子の赤い実をてんこ盛りに運んでいく様子が印象に残りました。

有名なパンとマーガリンの企業の対策

パームオイルを専門に研究しているホームページがあったので、見ていると面白い記事がありました。

どういうものかと言いますと・・

パームオイルを原料として作るマーガリンを製造する明治、メグミルク

ショートニングを使用しているパンの企業、ヤマザキ、神戸屋、第一パン、木村屋総本店、フジパン、パスコ。

食用油の大手ジェイオイルミルズの各会社に、それぞれがどの位のパームオイルの知識、産地、影響に対する対策や知識があるのかを電話で問い合わせたというものです。

結果はというと・・・

解答しなかった企業(知らんぷり)

明治、ヤマザキ、メグミルク、神戸屋、第一パン、木村屋総本店。

解答し、不十分ではあるが知識があり、今後何かしらの行動を起こそうとしている企業

フジパン、そしてパスコの2社

かなり力を入れて取り組みを始めているのが

ジェイオイルミルズ

という結果になったという事なんです。

これ、消費者として一つの道しるべになりませんか?

私的にはやはり努力して消費者の事を考える企業の商品を買いたいと思うんです。

貴方もちょっと参考にしてみると良いかもですよ~。

まとめ

スマトラの家族がパーム椰子で生計を立てているのでちょっと気が引けますが、パームオイルに潜む危険をしっておくのは大事。

出来る事ならもっと健康的な油を使って調理した方が気分的にも安心ですよね。

インドネシアの方ならパサールで手作りのココナッツオイルを買ってきて使うと良いですね。

日本で使っている菜種油は遺伝子組み換えなのでそれも心配‥‥。

かといって他の油は家計の負担になるのでどうにもならない…という矛盾も抱えてます。

難しいですね。

それでは~(^^)/

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