インドネシア人夫が体験したバリ島国際空港での日本人観光客エピソード

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こんにちは、ナナスです。

今日のお話は、夫パピコと私達家族がバリ島で暮らしていた頃の出来事です。

当時インドネシア人ガイド、兼ドライバ―の仕事をしていた我が夫が経験したちょっとシュールな体験をお話しますね。

登場人物は夫、そして日本からやってきたとあるカップル。

日本人ゆえなのか、それともたまたまそんな人だったのか・・・・。

暇つぶしに読んでみて下さい。

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デンパサール空港で

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バリ島ウブド地区で暮らしていた私達家族。

夫パピコは日本語をいかしてガイド&ドライバーをしておりました。

日本人が観光で訪れる場合に、頼まれると空港とホテル間の送迎もしていたんですね。

さて、ある日の事、いつも通りホテルの方に頼まれて、日本人をデンパサール「ングラライ空港」へお迎えに行く事になりました。

ホテルの人のお話では男女2人、名前を仮に「鈴木さん」としておきましょう。

空港へ迎えに行く場合は「プラカード」を持って行くのが決まりでして、そこに「鈴木様」と大きな文字で書いておきます。これは初対面でお互いの顔が分からないので、そのプラカードを見て「あ、この人がお迎えの人だ」と判別できるようにするためです。ホテル名もしっかり記載します。

夫パピコ、いつも通りそのプラカードを持ってデンパサール空港へと向かったのです。

出迎え場所でのハプニング

空港へは飛行機到着時間の30分前に必ず行って待っている様にしていたパピコ。日本人の時間間隔を理解しているので、遅れる事は絶対に避けていました。

飛行機も順調に時間通り到着したんですね。

空港出口辺りはお迎えのインドネシア人でごった返しているのが常。そんな中でもプラカードを思いっきり頭の上に掲げて鈴木さんを待っていたそうです。

沢山の人が出口からゾロゾロ出て来ます。

プラカードを持つ沢山のインドネシア人ドライバー。自分の名前を発見して「YES!」と言って喜ぶ白人ツーリスト、そして日本人も。

一人消え、また一人消え、ところがパピコの前には誰も現れなかったのです・・・・。

そして・・・・

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それから30分程待ったパピコ、どうしようかと悩んでいたところに・・・

「おい、お前か!」

と大きな怒鳴り声がしたのです。

見るとそこには日本人カップルがおりました。

男性は40歳前後の中年、女性はまだとても若い。

男性は金色の腕時計とアロハシャツ、女性は茶髪でミニスカートといういで立ちだったそうです。

「おい、おまえ、一体何やってたんだよ」

「これだから嫌なんだよ、外人は」

「おまえ、遅れたんだろ」

空港に響き渡るくらいの大きな怒鳴り声で罵声を浴びせられた夫。

そのあまりの剣幕に目が点になったそうです。

周囲の人達は同情するかのように見ていたとか。

「す・すみません」

とひたすら謝った夫。

プンプンと怒るカップルの重いスーツケースを車まで運び、ようやく空港を後にします。

車の後ろの座席でその中年の鈴木さんという人、ひたすら外国人の悪口をいっていたそう。

それは聞くに堪えない内容だったらしい・・・・。

夫の日本語に態度が急変した鈴木さん

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険悪な雰囲気の中、しばらくして何故か鈴木さんの連れた若い女の子が突然夫に英語で声をかけて来ました。

「ねえ、Japan行った事ある?」

夫は日本語で言いました。

「はい、私の妻は日本人ですから。15年日本で働いていました」

「・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・」

長い沈黙が流れ、その後その2人が夫に話しかけて来る事はありませんでした。

そして後ろでひたすら垂れ流していた悪口と会話も無くなり、無言でホテルに到着したのです。

何故か荷物は自分で降ろした鈴木さん、夫に結構な額のチップを渡し、そそくさとホテルに消えて行ったそう。

終わりに

夫パピコは打たれ弱いので、その件があって以来空港への出迎えの仕事が嫌になってしまったんですよ。

今となれば笑話ですが、当人としては人前で怒鳴られたというのが凄いトラウマになってしまったようです。

何故空港ですれ違ってしまったのか今でも原因が分かりませんが、いずれにせよ一方的に外国人が悪いと決めつけてキレてしまうのはどうなんでしょうかね。

外国人、特にイスラム圏の人達はプライドを傷つけられるのは本当に嫌な事ですからね、日本人の方は気を付けて頂きたい。まあ、誰でも怒鳴られるのは嫌ですから。

世界には色々な人、色々な境遇な人がいるのです。日本人の価値観だけで判断するような事が無い様、気を付けていきたい物ですね。

という事で今日も見て頂きありがとうございました。

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