インドネシア人ハーフの子供達の「インドネシア語」嫌いな話

私とインドネシア人夫の間には2人の子供がいます。

現在長男17歳、そして長女11歳。

2人とも日本で生まれ、長男が小学生そして長女がまだ保育園の時にインドネシアに移住。

バリ島で6年弱、暮らしました。

その後日本に帰国し、それぞれ今は日本の学校で普通に勉強してます。

いや~、それにしても子供達にとって外国人が父親であるという事実は一体どんな気分なんでしょうか?

そして子供達にとってそれは今後どんな影響を及ぼすのか…

実は我が家の子供達は父親の国の言葉インドネシア語、全く興味がありません。知っているのに使わない、使いたくない、という状態。

これって何故だと思いますか?

子供達の現在、そして父親の子育てなどを「インドネシア語」を通して振りかえってみた反省点、そして今後の希望なんかを綴ってみたいと思います。

これから子供を持ちたいと考えている国際結婚カップルさんの、何らかのお役に立てれば嬉しいです。

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ハーフの子供達の今の日常

長男はただいま高校2年生。

ゲームやネットが得意な普通の男の子です。

友達とカラオケに行ったり映画に行ったり、青春謳歌中。

インドネシア語は若干話せるかな?というレベルなはず(忘れてるかもしれない)。

長女は小学5年生。お洒落に余念がないおませな子です。ラインで友達と会話するのが楽しいお年頃。

先日までは小学校の国際クラス、という所で勉強してました(外国人の子供向けクラス)。でも今は成績、日本語共に追いついてきたので、一般の普通のクラスで勉強しています。

インドネシア語は日常会話程度。

長男はもう全くの日本人、考え方も行動も全てが日本製な感じ。

かたや娘はちょっとインドネシア寄りなのよね~、食べる物もインドネシア料理が好きだし、ちょっと南国ノリなムード。

2人とも父親が外国人という事に対して私には何もコメントしません。が、学校の行事とか、懇談会、参観日などには

「絶対お母さんが来てよね」と言う。

うううむ、やっぱり外人が父親というのは何かしらネックなのかも。

白人さんとかが父親の場合はどんな事になってるのかな?

いずれにせよ難しい年頃の子供達なので、そんな時期なのかな~なんて、私的には気にしてない。

普段の生活は至って普通で、日本人家庭ととくに変わりはないけれど、やっぱり「言葉の壁」があるんです。

夫は日常会話の日本語はペラペラで、普通の会話には問題無し。でも少し込み入った話題になるとちんぷんかんぷんになったりする時があります。

例えば

「学校創立記念式典に関しての準備について」とかの紙が学校から来る。

漢字が読めないので私が読み上げてあげる。

でも夫

「は?ソウリツ?」  「シキテンノ????なにそれ?」となる。

「あーーー、うざーーーー」と頭を掻きむしる私。

いちいち説明するのも面倒なので、ここ数年は学校からの紙、保険会社とか税金とか、小難しい用紙は一切見せないし知らせもしない。基本私が全て処理する、という感じです。

そんな状況をいち早く察している子供達、学校の悩みとか友達関係の悩みなんかの難しい話は絶対に私にしか話してくれないのです。

そしてそれを悟った我が夫も、あえて私にすべてお任せしている状態。

インドネシア語は?

と思うかもしれないけれど、子供達はインドネシア語は全く使いたくないし使えない、という状況なのです。

「インドネシア語なんて必要ないじゃん、日本にいるんだから」と娘。

反省点からのアドバイス

今後ハーフの子供を産み育てていく貴方へ、私達夫婦の反省からのアドバイスとしては、

生まれたその日から、いや、お腹に赤ちゃんがいると分かったその日から、絶対に2か国語で話しかけてあげて下さいね。

面倒だからとか、仕事で疲れたからとか、そんな事で1か国語だけで育ててしまうと、もう一つの言葉は話せない、興味ない、という事になってしまいます。

生まれた時からしっかり耳に入れてあげていると必ず話せるようになるんです。

我が家の場合は日本語ばかりで育てたせいでインドネシア語は「お勉強」しないと出来ない言語、要するに「英語の勉強」と同じ事になってしまったんですね。

夫パピコは残業が多くて帰りが遅く、しかもすぐ寝てしまっていたから結局、私一人で日本語で育ててしまったんです。

バリ島にいた6年間も、日本人のお友達と日本語で遊ぶ事が多かったから、インドネシア語習得には至らずだった。

ホント、これは反省してます…夫パピコも今は後悔してますから。

そして何より大切なのは

子供との時間をなるべく取って、それぞれの言語でそれぞれの国のお話をしてあげる事。

自分が子供の頃の思い出とか、出来事とか、そんなありきたりのお話でも十分。

子供は全てを吸収して、大人になる頃にはすごくバイリンガルで、グローバルな考え方を持った人になってるはず。

子供達の未来

今日本でも沢山のハーフの人達が活躍していますよね?芸能人とかモデル、スポーツ選手とかね。

私は思うんだけれど「ハーフの子供達は凄く良い物を持って生まれてくる」。

ほら

お肉でも、違う種類の牛とかを掛け合わせると凄く良質な美味しいお肉になるじゃないですか?

あれと同じなんじゃないかと…

我が家の子供達、これからどんな大人になるのかな?とっても楽しみに、今からワクワクしています。

いつかはインドネシア語、勉強してくれるかもね…

終わりに

インドネシア語を通して子育ての難しさを心底感じてる私です。

基本的には夫婦仲良く、そして子供含めて楽しい家庭にしていく事が一番大切。

ありきたりだけど「楽しい我が家」「Home Sweet Home」でいこう!

それではまた。

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コメント

  1. Yossiii より:

    自分も母親がフィリピン人父親が日本人の、ハーフです。そして日本生まれずっと日本育ちなため日本語しか分からなくて大人になった今でも一つの言葉しかわからないのは残念だと思ってます母の言葉は単語程度、、やっぱり日本に住んでると日本語しか使わないんです。他の同じハーフの日本育ちのこもこんな感じです。ただ、向こうの学校に1、2年いけばだいたいバイリンガルにはなれます。
    やっぱり、私も母親が外国人っていうのもあり他の日本人のお母さんとはちがうという劣等感ししゅんきぐらいからありました。そして恨むこともあったし、、
    だけど、これが向こうで育った場合はまたちがう考え方になったと思います。
    その、日本にすんでる限り日本語しか使わなくなるのは仕方ないと思いますね。
    だけど、やっぱりせっかくハーフとして生まれたからには二つの国の言葉は分かってたほうがいいとおおもいますね。

    • nanas より:

      Yossiii様

      コメントありがとうございます!
      お母さまがフィリピンの方なんですね。そうですか、やはり親を恨んだり、劣等感を持ったりという時期があったんですね。
      実は最近娘から「日本人のお父さんが良かった」と言われてしまいました。子供の気持ちを考えると私もとても複雑です。私が勝手に国際結婚したわけですから、子供にとっては色々と思う所があるのは当たり前ですよね。本人にしかわからない辛い思いがあるのでしょう。
      ただ、いつの日か、ハーフとして生まれた事を誇りに思える日が来る、と信じて見守っています。当人にとってはマイナス面の方を感じてしまう期間は勿論つらい事でしょうけれど。
      Yossiiiさん、日本語だけでも全然いいじゃないですか。ハーフでも、そうでなくても関係なく一人の人間として楽しく生きて行って欲しいです。
      そして自分には2つの国の素晴らしい血が流れていると感じてみて下さいね。
      私は子供達がこれからどんな未来を過ごすのか、とても楽しみです。羨ましいほどです。そして彼らが日本語だけでも全然良いとも思っています。
      親の勝手なエゴでもあるのでしょうけれど。

      日本で生きていると色々な面でマイナスに考えがちな事が多いだけだと思ってますし、世界はもっと広い価値観で成り立っていますから。

      せっかくハーフとして生まれたから2つの国の言葉を理解しておくのも良い事かもしれませんが、勉強したくなった時にやってみるのが良いかもしれないですね。
      我が家の子達もいつか、勉強したくなるかもしれませんし。

      貴重なコメント頂いて嬉しかったです。ありがとうございました。素晴らしい人生になる事を心から願っています。