インドネシア料理に欠かせない必需品と言ったら「チョベ」。
スパイスやハーブをすり潰して料理の基本、調味料のブンブを作る石臼のような道具です。
辛いサンバルも基本このチョベですり潰した唐辛子やらトマトですよね。
インドネシア国内には何処にでも売られているこの石臼ですが、購入する時ってどんな基準で選んでますか?
もしかしたら値段?
実はインドネシアの石臼「チョベ」は品質が色々あるの、ご存知ですか?
私もつい最近まで値段で選んでいた一人です。安い方が良いにきまってますよね~。
チョベの材質は「石」だと思っていた私、実はまがい物も多いという事に驚きました。
セメントと砂を混ぜて作っているものもあるんです。
ゴリゴリすり潰したサンバルが砂っぽい、ジャリっとする、なんて場合は買いなおす必要があるかもしれませんよ・・・・
インドネシアの石臼「チョベ」を買うなら
photo by By PL09Puryono [CC BY-SA 3.0
パサールとかスーパーに売ってるチョベ、安い物が多いですよね。
一つ¥200位で買えるものもあるんですよ。
かというと数千円するものもあって悩みますが、セメントを食べてしまう様な危険性を考えるとある程度金額を出す必要があります。
値段はそんなに安くない、でも高くもない、という場合の見分け方としては・・・
見分け方
まずチョベを買いに行く時にナイフなどの鋭利な固い物をポケットに忍ばせて行きましょう。
そして買いたいと思うチョベを手に取って、そのナイフで傷をつけてみて下さい。
少しでも何かが剥がれてきたらそれは石ではない可能性があります。
その場合はもう少し違うタイプを探してみると良いですよ。
そしてもし購入してしまった場合、塩、少しのお湯を入れてゴリゴリと擦ってみて下さい。
黒っぽい色が塩についてきたら「着色」してある可能性大。
セメントを石に見せる為に黒い色を付けて販売している業者も多いのだそうです。
う~~ん危険すぎますね。
黒くて光っているからと言って安心できないのも事実。巧妙に作られたセメントの場合も多いです。
おすすめはやはり石屋さんで売られている比較的高価なものを買う事。作っている様子を見られるところで買うのが良いです。
石を使って芸術的な作品を作っているようなところ、例えばバリ島ならウブドに行く手前のバトゥブラン辺りに専門のお店が沢山ありますよね。
そういったところで値下げ交渉しながら買うと良いと思います。
ムラピ山の石を使ったチョベ
チョベで品質の確かなものと言えば、ジャワ島中部にあるムラピ山の岩石の物が良いのだそうです。
凍ったマグマの地層から出る石を使うのですが、とても強くて固い、素晴らしいチョベになるみたい。
ジョグジャカルタ、ジャカルタ近辺では販売されているとの事で、そちらにいらっしゃる方なら購入容易かもしれません。
チョベのお手入れ
チョベは使ってからサッと洗うだけ、という人も多いと思います。
実はチョベは表面がデコボコしていて、細かな穴があります。そこに食物のカスが溜まってカビが生えたり、細菌の温床になってしまうんだとか。
そこでお手入れ法として・・
石鹸もしくは洗剤を良く泡立てて擦り洗い、それを数回繰り返してからよくすすぎます。
最後に熱湯をかけてからそのまま乾燥させます。
風通しの良い場所で保管。
これを1カ月に一度位しておくと完璧です。
まとめ
インドネシアの石臼「チョベ」、これで作ったサンバルは一味違う美味しさです。
絶対欲しい物の一つですが、買う際には気を付けて選んでみて下さい。
我が家のものも怪しいので、今度買い替えしたいと思ってます。